コンタクトレンズでUVカット!その効果とおすすめコンタクトレンズまとめ
コンタクトレンズでUVカットできるってご存知ですか?実は、現在販売されているコンタクトレンズの中にはUVカットの効果があるものがいくつかあるのです。
紫外線は日やけはもちろん、シミやソバカス、さらには目の病気の原因となるため、紫外線対策をしっかりすることが重要です。
いつも着けているコンタクトレンズでUVカットが出来て、紫外線が目に入らないように出来れば楽ですよね。
本記事では、『UVカットとはそもそも何?』から『目に入った紫外線が起こすトラブル』や『コンタクトレンズのUVカットの効果』、『UVカット機能があるおすすめのコンタクトレンズ』について解説します。
目次
UVカットとはそもそも何?
UVカットとは一言で説明すると、紫外線をカットすることです。では、紫外線をカットするというのはどういったことなのでしょうか?
紫外線は、光の種類の1つです。光には波の性質があり、波の長さによって種類が決まります。ちなみに人が見える光の種類は、可視光線と呼ばれています。可視光線の波長は380~700nmです。紫外線は可視光線に比べ波長が短く(10nm~380nm)、目で見ることが出来ない光なのです。
UVカットとは、人の目に見えない紫外線の波長を紫外線吸収剤という薬剤により吸収し、紫外線を通さなくすることです。
UVカットの眼鏡やコンタクトレンズでも、裸眼のときと見え方に差がないのは、紫外線のみを吸収して、可視光線は吸収しないからです。
可視光線はいつも通り見えるため、UVカットしても、物の見え方に違いがないのです。
目に入った紫外線が起こすトラブル
目に入った紫外線は目の病気を引き起こすだけでなく、肌トラブルの原因となる可能性もあります。
目に入った紫外線が原因で発生する目の病気や肌トラブルについて詳細を説明します。
目に入った紫外線が引き起こす目の病気
紫外線角膜炎
目に強い紫外線を長時間浴びてしまうと、角膜(黒目)に炎症が起こり、「紫外線角膜炎」という病気になります。
「紫外線角膜炎」になると、充血、目の痛み、なみだ目などの症状が出ます。
「紫外線角膜炎」は、春や夏など紫外線量の多い季節での外出・外遊びに加え、雪からの紫外線の反射が多くなる冬のスキー・スノボなどでも起こりやすい病気です。
白内障
通常、紫外線の多くは角膜を覆っている涙によりブロックされますが、紫外線が強い場合やドライアイにより涙が減少している場合は目の奥の水晶体(目のレンズに当たる部分)にまで達してしまうことがあります。水晶体に長期間紫外線があたることにより、水晶体のたんぱく質に変化が起こり、水晶体が濁ってくる「白内障」という病気になってしまいます。
「白内障」になると、視界が暗く見えたり、白っぽく霞んで見えたりしてします。
「白内障」は加齢により誰にでも起こる病気ではありますが、強い紫外線を浴びると若年層でも「白内障」になる危険性があります。
翼状片(よくじょうへん)
「翼状片」は、白目(結膜)の組織の細胞が異常に増殖して、黒目(角膜)に侵入してくる目の病気です。白目と黒目の境界が紫外線により傷つくことで、その修復の過程により翼状片が起こると考えられています。
「翼状片」になると充血や目の異物感を感じます。さらに、翼状片により黒目の近くまで白目が侵入すると、視力障害も引き起こします。
加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)
「加齢黄斑変性症」は日本でも年々増加傾向にある目の病気です。目の奥にあり、脳へ情報を送る中心的な役割を果たす黄斑部が変性してしまう病気です。
目の入り口で防ぎきれなかった紫外線が、目のさらに奥にある黄斑部に達することがあります。紫外線が黄斑部に長期間あたることにより、黄斑部が少しずつ変性を起こすため、加齢とともに「加齢黄斑変性症」を発症します。
「加齢黄斑変性症」になると、物がゆがんで見えたり、中心部が暗く見えたりします。さらに、症状が進むと失明となる可能性があります。
目に入った紫外線が引き起こす肌トラブル
紫外線が目に入ることで、目の病気だけでなく体のシミ・ソバカスの原因になることが最近の研究でわかってきています。
紫外線が目にあたることで炎症反応がおこり、その反応が「三叉神経」により信号として脳に伝わります。その結果、脳が紫外線を浴びたと判断してメラニン色素を生成します。
メラニン色素は紫外線を吸収するため、体を紫外線から守る防御システムとして重要ですが、メラニン色素が排出されずに肌に沈着するとシミ、ソバカスの原因になります。
つまり、目から入った紫外線も顔や体に紫外線を浴びた場合と同様に肌トラブルを引き起こす原因となるのです。
コンタクトレンズのUVカット効果
コンタクトレンズのUVカットには効果があるのでしょうか?
結論から言うと、コンタクトレンズのUVカットには効果があります。UVカット加工がされている眼鏡やサングラスと同じように、さまざまな病気を引き起こす紫外線をカットしてくれます。
例えば、ジョンソン&ジョンソンのワンデーアキュビュートゥルーアイは紫外線A波を96%以上、紫外線B波を99%以上カットしてくれます。
ただし、コンタクトレンズのUVカットの力を過信しすぎるのは良くありません。
コンタクトレンズは眼鏡に比べると面積が小さく、黒目の表面を覆っているだけです。つまり、白目に当たる紫外線は防ぐことができないのです。
目の健康をしっかりと考えるのであれば、黒目だけではなく白目に当たる紫外線も防ぐ必要があります。目全体のUVカットを完璧に行ないたいのであれば、UVカット機能付きのコンタクトレンズの上から、UVカット機能がある眼鏡やサングラスをかけると良いでしょう。
UVカット機能があるおすすめのコンタクトレンズ
すべてのコンタクトレンズにUVカット機能があるわけではありません。では、UVカット機能があるコンタクトレンズにはどのようなものがあるのでしょうか?
ワンデータイプ(1日使い捨てタイプ)、2ウィークタイプ(2週間使い捨てタイプ)それぞれで当サイトおすすめのコンタクトレンズを紹介します。
ワンデータイプ(1日使い捨てタイプ)
ジョンソン&ジョンソンの「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」、クーパービジョンの「マイデイ」がおすすめです。
この2つのレンズはUVカット機能に加え、酸素透過性が非常に高く乾燥にも強いシリコーンハイドロゲル素材を使用しているため、目に優しいコンタクトレンズなのです。
ワンデーアキュビュートゥルーアイの詳細や価格、口コミについては下記の記事をご確認ください。
マイデイの詳細や価格、口コミについては下記の記事をご確認ください。
2ウィークタイプ(2週間使い捨てタイプ)
ジョンソン&ジョンソンの「アキュビューオアシス」がおすすめです。こちらもシリコーンハイドロゲル素材で酸素透過率が高く、乾燥に強いコンタクトレンズです。
アキュビューオアシスの詳細や価格、口コミについては下記の記事をご確認ください。
他にもワンデーアキュビューモイストや2ウィークアキュビューなどがUVカットの効果があります。シリコーンハイドロゲル素材ではなく、酸素透過率が低いため、上記のレンズに比べておすすめ度合が劣ります。
まとめ
目に入った紫外線は目の病気や肌トラブルを引き起こすため、UVカット機能があるコンタクトレンズは紫外線対策に有効です。
本記事で紹介した「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」、「マイデー」、「アキュビューオアシス」などのコンタクトレンズを使ってみてはいかがでしょうか?
日差しが強いときは、UVカット機能付きのコンタクトレンズとサングラスや帽子、日傘などを併用することで、しっかりと紫外線対策を行いましょう。