コンタクトレンズを使用すると視力が落ちる4つの原因と対策
『コンタクトレンズを使用して視力が落ちた』という話を聞いたことがある方がいるのではないでしょうか。
メガネ屋さんが実施したあるアンケートでは、「6割以上の人が、コンタクトレンズの使用で視力が落ちた」という結果が出ています。
コンタクトレンズの使用が直接、視力低下につながるという学説はなく、コンタクトレンズを適切に使えば、視力が低下することはありません。
ただし、コンタクトレンズを使用している方の状況によっては視力が落ちてしまう可能性があります。
今回の記事ではコンタクトレンズを使用する方が気を付けるべき視力低下の原因を紹介します。
度が合わないレンズの使用
度数が合っていないコンタクトレンズを使用すると、この状態でも目のピントを調整するように目の筋肉(毛様体筋)が動きます。
度数の合っていないコンタクトレンズでも目が慣れると少し見やすくなるのはこの作用のおかげです。
しかし、度数が合っていない状態を継続すると、ピントを調整する目の筋肉(毛様体筋)が硬直し、正常に動かなくなります。
結果、正しい度数の状態においても適切なピント調整が出来なくなり、視力が低下するのです。
さらには、毛様体筋に負担がかかる状態となるため、目の疲れや眼精疲労の原因になります。
度が合わないと感じたらすぐに視力検査を受けて、適切なレンズに交換しましょう。
眼精疲労
コンタクトレンズを使用している方は遠くのものがはっきりと見えるように視力を矯正していますので、パソコンやスマートフォンなど近くのものを長時間見続けていると疲れが溜まりやすく、眼精疲労となります。
眼精疲労となると、ピントを調整する毛様体筋が正常に動かなくなり、ピントが合わせづらくなります。
さらに眼精疲労の状態が続くと、目の筋肉(毛様体筋)が慢性的に動かなくなり、適切なピント調整が出来なくなるため、視力が低下するのです。
パソコンやスマホで長時間作業する人は、適宜休憩を入れることが大事です。
ドライアイ
コンタクトレンズを使用している方はドライアイになりやすい傾向があります。
ドライアイになると目の表面とコンタクトレンズが乾いてしまうため、物がぼやけて見えてしまい、一時的に視力が落ちたような状態になってしまします。
さらには、その状態でピントを調整しようとするため、目のピント調整能力が落ちてしまい、視力低下を招くのです。
ドライアイに悩んでいる方は、下記のようなドライアイの人でも乾燥しないと評判の高いコンタクトレンズを使用すると良いでしょう。
・プロクリアワンデー
・デイリーズトータルワン
なお、ドライアイについては下記の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
目の病気や角膜内皮細胞の減少
目で物をしっかり見るためには、毛様体筋などの目の筋肉に酸素を送る必要があります。
コンタクトレンズを長時間装用すると、目に届く酸素の量が少なくなるため、角膜の細胞に負担がかかり、細胞がなくなってしまうのです。
角膜の細胞である角膜内皮細胞が減少すると、角膜が正しく動くことが出来ず、視力低下に繋がるのです。
また、コンタクトレンズの正しい手入れを行っていないと角膜腫瘍やアレルギー性結膜炎といった病気になることで、視力が落ちます。
コンタクトレンズの長時間の装用を止めて、コンタクトレンズの手入れをきちんとすれば視力低下を防ぐことが出来ます。
まとめ
コンタクトレンズは視界が広く、メガネのようにずれることもないので便利な視力矯正器具です。
コンタクトレンズを正しく使用しないと、目に負担をかかり、結果視力低下に繋がるので控えたほうが良いでしょう。
また、定期的に眼科で検査を受けて、目の病気がないことを確認し、正しい度数のコンタクトレンズを選べるようにしましょう。